研究員は悩ましく唸った。 ガラス越しに見える、厳重に拘束された魔剣を見て、思案していた。 「どうだ?様子は。」 フードを被った女……ドロシーは、横に立ちその魔剣を値踏みする。 「チューンナップは完璧なんです。ただ、心を折るのに手間取っておりまし…
戦斧/無概要滅びの境壊(きょうかい)ニューワールドと支配の真眼(まなこ)ニューオーダーの2つの盾から成る戦斧型魔剣。 ワールドで思想を見定め、オーダーによって洗脳し、修正する。 所有する魔剣使い(マスター)の思想を尊重し、侵略する。 ワールドは思想の…
*むかしむかしあるところに、シグキンおじいさんとjackおばあさんが住んでおりました。 シグキン「は?何でjackと一緒に住んでるんだよ死ね!」 jack「スマヌー!」 *シグキンは山へ芝刈りに、jackも山へ芝刈りに シグキン「付いてくんな死ね!」 jack「よ…
フライパン「ねぇダーリン」 マスター「なんだ。」 若きマスター、ロウドは飲み干したジョッキをテーブルに叩きつける。 フライパン「ダーリンはどんな人でも、どんな魔剣ちゃんでも助けちゃう、すごい人よね。」 ロウド「熱くなりやすいだけさ。」 そうは言…
ある日の酒場での出来事… リディは退屈だった。 数々の酒場でのバイトも、なかば退屈凌ぎのためにやっている部分があった。 遊び盛りの子供であるリディにとって、マスターの居ない休日は果てしなく暇だった。 リディ「オルクリストの人形劇も飽きちゃったし…
「映画を観に行こうよ。」 そう誘ってきたのは、康一だった。 「大丈夫かよ。由花子がカンッカンに怒るとおもうぜ」 康一の身辺事情を知るものなら誰でもする心配を、あえて仗助は口にして投げ掛けた。 「へへ、実はね、進級が決まったから、土日休みを貰っ…